政府は日米核密約の存在を認め、きっぱり廃棄せよ！

新聞各紙の見出し。密約を認定したのか、否定しているのか。
核密約歴代首相黙認（朝日）
核持ち込み「暗黙合意」（毎日）
「核持ち込み」密約認定（中国）
核持ち込み「密約」認定（読売）
日米核密約を否定（しんぶん赤旗）

外務省は昨日、日米核「密約」調査で外務省調査チームと「有識者委員会」の報告書を公表。
上はそれを報じる各紙。
外務省が「密約」の存在を「認定」した「否定」したと180度違う報道。

志位委員長は記者会見で、「報告書」の「結論」には、「日米両国間には、核搭載艦船の寄港が事前協議の対象か否かにつき、いまに至るも明確な合意がない」と明記されている事実を指摘しました。

「日米核密約」に関する「報告書」について
２０１０年３月９日 日本共産党幹部会委員長 志位 和夫
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-03-10/2010031001_02_1.html

　「『報告書』が、日米間の『暗黙の合意』＝『広義の密約』としているのは、『日本政府は、米国政府の解釈に同意しなかったが、米側にその解釈を改めるよう働きかけることもなく、核搭載艦船が事前協議なしに寄港することを黙認した。日米間には、この問題を深追いすることで同盟の運営に障害が生じることを避けようとする「暗黙の合意」が存在していた』ということだ。『報告書』は、核持ち込みの密約――核搭載艦船の寄港を事前協議の対象としないという秘密の合意――があったとは、『狭義』であれ『広義』であれ認めておらず、ここにこそ『報告書』の最大の問題点がある」

とのべました。

私はこの間、岩国への空母艦載機移転問題や米軍機低空飛行問題、呉湾のLCAC自走問題での政府交渉、「黒い雨降雨地域」拡大を求める仁比議員の参院予算委での質問傍聴などを直接体験し、日本政府がいかにアメリカ従属の姿勢なのかあらためてつくづく感じました。
この問題でも被爆地ヒロシマの心をふみにじってまでしてアメリカにつき従う政府の姿が浮き彫りになっています。
新政権はがっかりさせないでほしい。
このような古い「自民党政治」は、きりかえるべきです。

政府は「密約」の存在を認め、今すぐ「このような密約は廃棄します」とキッパリアメリカに通告せよ！
被爆地ヒロシマのみなさん、核兵器廃絶を願う全国のみなさん。
「しんぶん赤旗」を読みましょう。