急速に進む世界の軍事基地の撤去――民主青年新聞2012年7月23日付10面「『米軍基地のない世界は可能か』関東学院大学教授 林博史さんに聞く」がおもしろい。

民主青年新聞2012年7月23日付10面「『米軍基地のない世界は可能か』関東学院大学教授 林博史さんに聞く」がおもしろい。

・世界の米軍基地は34カ国4地域の662ヵ所。基地を資産価値で見ると海外で最も多いのが日本。
・米軍基地をなくした国・地域はヨーロッパで6、太平洋地域で19、アフリカ・中東で18、中南米で12、アジア6。きっかけは政権交代が多い。

在日米軍が中東などに行って軍事作戦をすることは日本の「安全保障」に全く関係なく、「極東における国際の平和および安全の維持」をうたう安保条約に照らしても違反。私たちが世界の今の状況を認識して「基地をなくして」と主張していくことが大事。
アメリカの軍事介入の重要な拠点を提供する日本はある意味「加害者」。日本では加害者として認識や議論が弱かったことが反映。


日米安保をやめれば核兵器廃絶や平和のイニシアチブを発揮し、軍事費を削減できる展望が開ける。
同時に今、安保を廃棄する展望も大きく広がっている。


私は以前、中央アジアの国キルギスの大統領が米軍基地の地代を1000倍に引き上げて撤去を求めたという話を読んだことがあった。
世界の軍事ブロックの解体がすすみ、それとあわせて軍事基地の撤去が急速にすすんでいることをもっと知らせないといけない。林教授はそれを「マスコミの責任」と説いているが。
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