「辺野古」明記の日米発表、沖縄県民の総意踏みつけは絶対に許せない!――憲法と平和を守る広島共同センター主催「緊急昼休み抗議座り込み」に参加し、あいさつしました。


今日も抜けるような青空。
被爆地からの抗議の意思を伝えました。
日本共産党広島県委員会を代表して訴えをさせていただきました。


私は沖縄県民集会のパネルを八丁堀の共産党事務所から平和公園まで持って歩いて行ったのですが、
パネルを見た年配の女性から声をかけられました。
「それにしても鳩山さんはひどいね〜。ありゃ〜冷たい人だよ。」
私は鳩山さんは本当はやさしい人なのかもしれないが、「抑止力論」にとらわれていることが彼をそうさせていることを伝え、解決の方向を提案しているのはわが党だけであることを伝えました。
以下、原稿全文です。

辺野古」明記の日米発表について、沖縄県民の総意踏みつけ断じて許せない
 5月31日 日本共産党広島県常任委員 大西オサム


 座り込み行動参加のみなさん、各地から平和公園にお越しのみなさんこんにちは。
 私は日本共産党広島県委員会常任委員の大西オサムと申します。日本共産党広島県委員会を代表して、今回の「辺野古」明記の日米発表に断固抗議するものです。

日米両政府は、28日、普天間基地の移設先を沖縄県の名護市辺野古にすることを明記した共同発表を行いました。
これは、「県外、国外」という自らの公約を裏切り、アメリカの意思を最優先にし、4月25日の沖縄県民大会に示された普天間基地の「県内移設」絶対反対という沖縄県民の総意を踏みつけにするものであって、断じて許すことはできません。


 みなさん、もし、この方針を強行することになれば、沖縄県民の怒りの火にさらに油を注ぎ、「県内移設」反対という沖縄県民の団結をいっそう強め、必ず破たんすることになるでしょう。日本共産党は、この方針の中止を強く求めるものです。


 今度の日米共同発表では、「鹿児島県徳之島や日本本土にも訓練の移転を行なう」としています。しかしこれは、沖縄の負担軽減にはまったくならず、こんなことを許せば基地被害がさらに全国に拡大するだけです。
 それは、2006年の日米合意で、嘉手納基地の訓練移転を決めたが、結局、世界各地から米軍機が多数飛来し、嘉手納基地の基地被害がいっそう深刻になったという事実からも明らかです。この部分は今回、新たに付け加わった部分ですが、もとの案よりさらに悪くしたものです。


 鳩山政権のこうした転落、裏切りの根本には、「海兵隊は抑止力」とする誤った立場があります。この「抑止力」という呪縛(じゅばく)にいったんとらわれたら、悪循環はとめどがなくなります。日本の政府であるのならば沖縄県民の意思を正面から受け止め、「抑止力」が虚構であることを明らかにし、それを打ち破ることが一番の仕事ではないでしょうか。
 
 日本共産党は、かねてから、普天間基地問題の解決は、移設先探しではなく、世論の力で堂々とアメリカと交渉をすべきだと主張してきました。志位和夫委員長を団長とする日本共産党訪米団はワシントンの国務省に乗り込んで沖縄県民の怒りと世論を伝え、普天間基地の無条件撤去を要求してきました。それが唯一の解決方法だということがいよいよ明りょうになってきたのがこの間の流れです。
 
 みなさん、沖縄県のみなさんと心一つに、「政府は移設先さがしはもうやめて、アメリカに正面から無条件撤去を求めよ」この声をこのヒロシマからもあげていこうじゃありませんか。そのことをお訴えして日本共産党広島県委員会から日本政府への抗議の声といたします。