政府は被爆の実相を直視し、被爆地域指定拡大を!

(※後日、写真と動画をアップします。仁比議員の質問を早く見たい方は左の「リンク集」の「参議院ネット中継」から検索してご覧ください。3/9の仁比議員の質問は7時間14分50秒頃です。)


広島県広島市が一昨年6月から「黒い雨」体験者ら36614人を対象に行った調査で、「黒い雨」降雨地域がこれまで厚生労働省が「線引き」した地域よりも大きくなる可能性がある、ことが報道されています。


空色がこれまでの「宇田降雨図」にもとづく地域。
黄色が今回広島市が調査した地域。


これまで「宇田降雨図」を根拠に線引きされてきましたが、てがけた研究者自身ですら「不十分なもの」といってきたもの。
それゆえ広島市と県のとりくみは注目されています。


「宇田降雨図」をもとにした厚生労働省の線引きの外で「黒い雨」にあった人は、被爆の苦しみがあるにもかかわらず、健康診断受診証さえ交付されず、置き去りにされてきました。


今日の仁比参院議員の質問は、政府に「黒い雨」降雨地域指定拡大を迫る質問でした。
カメラの持込ができなかったのは残念ですが、仁比さんと長妻厚労相のやりとりをかたずをのんで、目の前で見ることができました。
テレビ観戦とは違った、委員会室全体の空気を感じながらの「傍聴」です。

これは「参議院予算委員会傍聴券」。

「(安佐南区)相田」や「湯来町」など、日頃慣れ親しんだ地名が2人のやりとりに出てきます。


質問終了後、短時間ですが仁比そうへい参院議員とお会いすることができました
仁比さんは今日の質問の意義と成果について、5つの感想をのべられました。
1)政府が1976年線引きの根拠について、「宇田降雨図」しかないことを認めたこと。
2)「宇田調査」の不十分さへの指摘に政府からの有効な反論はなかったこと。
3)降雨地域について、再検討の必要性を認め、広島市の調査活動の重みを認めたこと。
4)「黒い雨」被害者に会う意思を示したこと。
5)党派を超えて「降雨地域拡大問題」への関心を感じたこと。
です。


国民の声は政治を動かします。
さらに声を強めて、政府を動かしましょう。
広島市内で青年の自主的なサークルによる「黒い雨」語る会も企画が準備されていますので、
興味がある方は大西までお問い合わせください。